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エンターテイナーのジャネル

物まねの才能を生かして人を楽しませたいという思いが廣井先生との出会いにつながった、その経緯についてジャネルが語ってくれた。

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マリナ:あなたの操り人形について訊こうと思っていたんです。アメリカで人形を使って仕事をしてたこともあるって言ってたから。いつから…

ジャネル:そうね、兄と…家族が行ってから始めたわね…私サマーキャンプで働いていたのよ、料理したり、掃除の手伝いをしたりなんかして。両親と弟と妹は、当時ニューヨークのロッカフェラー・センターのあたりにあるエクソンモービル(元エッソ)社に勤めていた姉に会いにニューヨークに行っていたの。そのへんにあるモールの地下で、小さいサルの人形を見つけてきてね。2つ買ってきて1つは自分に、もう1つは私にくれたの。あれは、ええと、40年…そうよね、48年に大学を卒業したでしょ、あれは大学前の話だから。だから1945年とか46年とかに始めたのね。よく物まねをしていたわ。

一度ラジオでね、フレッド・ワーミングが出てたのだけど、ボタンを押してラジオのチャンネルを変えると、音が混ざり合っておかしな繋がり方をしたりしたじゃない?私はスプーンを使ってボタンを押してチャンネルを次々変えたりしてたから、ザスピッツとベティ・デイビスの声と雄鶏の聞き声だとかいろんなものを混ぜて遊んでたの。そこから始めたのよね。

それからサルの人形をもらって、操り人形もやったわ。それからはね、もう準備万端で、翌月には小さいショーをやることになったの。でも、物まねと人形は、始めたときのように、別々に分けてやっていた。でも日本にいたときに本当に独創的で素敵な女性に出会ってね。私のために操り人形を24個も作ってくれたの。ウサギだとか、クマ、それにタコ。いろんな種類の。

マリナ:その女性のお名前は?

ジャネル:サトウ・ミチイさん。もう亡くなってしまったけど、素晴らしいお友達だったわ。宮城で教えてたときの先生に、イシイ先生っていう国語の先生がいて、一度学科長だったこともあったの。私が日本語を勉強した後で初めて仙台に行ったときにイシイ先生がサトウさんを紹介してくれたの。サトウさんは私に、おじいさんとおばあさんの人形を作ってくれて、それで、始めたのよ。

1年くらいテレビに出て、アマノさんに協力してもらいながら主婦に英語を教えるための番組で、えっと、サトウさんが作ってくれた人形が他にも3つあってね。男の子と女の子とお母さんの人形。30分間の番組の後、毎回最後には出てきた内容のおさらいをするのだけど、それを人形でやったの。子ども達がお母さんにお話しして答えてもらえるようにって。そしたら、私が所属するアメリカの教会の男性から、日曜学校のクラスを人形を使ってやってくれないかと頼まれたの、でもまぁとにかく、そのときにサトウ・ミチイさんが24個の人形を作ってくれたの。でもそのクラスのために人形を使うことはなかったわね。

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マリナ:テレビの番組に出ていたって言いましたよね?番組に出ることになった経緯は?

ジャネル:それは、あとで、ある男性を通じてなんだけどね、うちの学校の校長と知り合いだった人なんだけど。宮城の大学で私が教えていたときに、3,4年生のクラスを教えていたの。必修ではないけど。何というの?自由クラス。自分で決めてやるクラスよ。[選択科目。] あの年の女生徒で、えーとあの人の旧姓って何だったかしら?宮城大を出た後、その子はTBSラジオ・テレビ局に勤めていたアマノさんと結婚したの。それで、そう、訊かれたのよね、主婦向けの番組をやらないかと訊かれたの。30分の番組を土日以外毎日、アマノさんの奥さんは私の元生徒なのだけど、彼女が番組助手で。アマノさんは日本語で訳したりして、私はずっと英語で話すの。アマノさんも英語が話せるし。おかしな話なんだけどね…番組が終了する日を決めて、それまでやったら 私はもう終わりにすると思ってた、でも、アマノさん達は番組を終わりにしないで続けて欲しいと思ってたの。1年だけって約束で番組をやらせてもらえるように学校に許可を取っていたから。私言ったのよ、1年以上は続けられませんって。でもアマノさんたちの言い方だと番組は永遠に続くって感じの言い方で、私にとっては終了するって響きだったのよ。

ちょうどその時期に、アマノさんのご主人とTBSにいる彼の助手が、廣井先生という独楽職人と一緒に新年の特番に出て欲しいって頼んできたの。あれは1981年だったわね、撮影しておいたものを1982年の1月3日に放送したの。それから廣井先生が私を弟子にしてくれたのよ。それからは、廣井先生の家にある旋盤を使って習い始めたけど、その後 私用の旋盤を作ってくれる人を紹介してくれたの。

ジャネルの話の参考:

ゼイスー・ピッツ:1934年の RKO Sing and Like Itで“Your Mother!” という歌を歌っているヴィデオ

ベティ・デイヴィスの最も有名な役:『黒蘭の女』のジュリー、 ワーナー・ブラザーズ、1938年

フレッド・ウェアリングが『Best Foot Forward 』というミュージカルの歌「Buckle Down, Winsocki」を「Command Performance」(1942年)のラジオ番組で紹介する。これはジャネルが聞いているころからのもの。

Photographs of Janell and her puppets via Janell Landis.

かえる (frog)

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Title:

かえる (kaeru)
frog

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These tops depict a frog in a pond. The frog’s eyes, body, and feet detach from the base (pond) and all become individual tops.

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Hiroi Michiaki: Ahh. This is a frog.

Mrs. Hiroi: Yeah.

Hiroi: There was a frog over there somewhere, too.

Paula Curtis:  Yesterday.

Hiroi: You saw it yesterday.

かえる

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タイトル:

かえる (kaeru)
frog

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池のかえるがモチーフの独楽。かえるの目、体、脚は土台(池)から取り外し可能で、それぞれが独楽になる。

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廣井道顕:あぁ、これはかえるだね。

廣井夫人:うん。

廣井:かえるもどっかその辺にあったよね。

ポーラ・カーティス:昨日。

廣井:昨日見たね。

だるま (daruma)

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Title:

だるま (daruma)
daruma

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This work depicts a daruma. A daruma is a traditional Japanese doll whose figure is based on the Bodhidharma, the founder of the Zen sect of Buddhism. Daruma are often depicted in this roundish shape because of a legend that the Bodhidharma stared at a wall in intense meditation for nine years, until both his arms and legs fell off. Daruma are traditionally depicted in red, but can appear in various colors with different meanings. They are considered good luck figures.

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Hiroi Michiaki: This is a daruma.

だるま

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タイトル:

だるま (daruma)
daruma

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だるまがテーマの独楽。だるまは伝統的な日本の人形で、そのモデルになっているのは仏教禅宗の開祖とされている菩提達磨である。だるまがよく丸い形で表現されるのは、菩提達磨が壁を見つめて座禅を九年もの間 続けたので腕と脚が取れてしまったという伝説から来ている。だるまの伝統的な色は赤であるが、他の色もあり、色によってそれぞれ意味もある。どの色も幸運のシンボルとして考えられている。

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廣井道顕:これだるま。

 

ミノ虫飛び出し (bagworm larva leaping out)

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Title:

ミノ虫飛び出し (minomushi tobidashi)
bagworm larva leaping out

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This top depicts a bagworm larva, the larval stage of the bagworm moth. They are sometimes called “case moths” because their caterpillars build little protective cases in which they gestate. As they emerge, bagworm larva pop their heads out of their case to eat the leaves of the tree they inhabit. In Japan, their popular image is related to the top of their case looking like a straw raincoat. Bagworms are often used as a subject for seasonal haiku in the fall. For this top, Hiroi-sensei depicts a bagworm popping out of its case, which is attached to a tree branch.

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[no video/transcript]

ミノ虫飛び出し

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タイトル:

ミノ虫飛び出し (minomushi tobidashi)
bagworm larva leaping out

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蛾の幼虫、ミノ虫がテーマの独楽である。イモムシのときに自分を温めるためのミノを作るので英語では『ケース・モス(case moths/ ケースは入れ物、モスは蛾)』と呼ばれることもある。住んでいる木にある葉を食べるために、ミノ虫がミノから頭を出す。日本で人気があるのは蓑笠の蓑のように見えるミノがある姿である。ミノ虫は俳句の秋の季語として使われることがよくある。この独楽で、廣井先生はミノ虫が木の枝に付いているミノから顔を出す姿を表現している。

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[ビデオ・解説なし]

柿つり独楽 (persimmon string-release top)

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Title:

柿つり独楽 (kaki tsurigoma)
persimmon string-release top

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This top is a string-release top, which is spun by wrapping a string carefully around the uppermost knob shown in the photo to the right. They are then spun by releasing the top with a sharp toss towards the ground. This string-release top is in the shape of a persimmon fruit.

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[no video/transcript]