お竹さんの行水

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タイトル:

お竹さんの行水 (otakesan no gyōzui)
Otake’s Bath

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この作品では他人をいびる意地悪な金持ちの男についての訓話(教訓を伴う話)をテーマにしている。ある夏の日、意地悪な男は働き者の女中であるお竹が庭で行水しているのを覗きに行く。しかし男がいざ覗いてみると、お竹はその姿を変え、行水をしていたのが実は観音菩薩(如意輪観音と呼ばれることもある)であったことが判る。観音菩薩は女中のお竹に化け、人に対して意地悪をするのは善くないことであり、嫌なことばかりしていると、そのうち罰が当たるということを諭し、教えた。その後、金持ちの男は改心し善い行いをするようになった。

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廣井道顕:これがね、お竹さんの行水か。これも話が色々あるんだけど。ううんと、これはね、あの、昔あの、意地の悪い、ええ・・・やっぱ金持ちか。大金持ちだけど、うんと意地が悪くて、あの、貧乏人をいじめていた人がいたんだって。そこの屋敷に、この女中奉公・・・という、今で言うと何て言ったらいいのかな・・・要するに下働きの・・・ううん・・・に、あの、女中さんと言ったけど、お竹さんていう人が、ううん・・・今で言うとなんでぇ女中さんは。なんつったらいいんだ。分かりやすく言うと、どう言ったらいいのかな・・・お手伝いさんだね、要するにね。

ジャネル・ランディス:手伝いさんだ。うん、うん。

廣井:であのう、一番、位が一番低くて、こき使われるんだけど。で、そのお竹さんが、夏熱いときに庭先で行水をしていたらば、その因業の金持ちがこう覗きに来たの。でそのときに、このお竹さんが、本当はあの、ええと、観音様・・・菩薩か?観音菩薩だ。観音菩薩が、あの戒めるために、この下女、女中に化けて。であのその、人をいじめては、ダメだよっていうことを教えるために、わざとこうやって、見えるように行水を使って。でこう出て来た所で、観音菩薩になって。で悪いことしてると、仏さんの罰が当たるぞって、諭して。その金持ちが改心して、善いことをしたっていう、謂れの、あの、ううん、お竹さんの行水なんですね。

 

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