
タイトル:
すね犬 (sune inu)
“sulking dog”
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すね犬の独楽である。この犬が拗ねている理由は、下側の独楽に描かれている世の中の苦しみに耐えているからである。 写真に写ってはいないが、下側の独楽に描かれているのは天狗とおかめの絵であり、生殖や性的な意味付けがあるものと思われる。犬の頭としっぽは取り外しが可能で組み合わせると独楽にすることができる。
**天狗は日本の民間伝承に登場し、神や妖怪の仲間と考えられる生き物である。よく面倒を引き起こす存在とされており、天狗の長い鼻は性や子孫繁栄を象徴するものである。
**おかめは日本の面によく使われる大衆的なキャラクターで、狂言や田楽の舞台や行事などでよく見られるものである。おかめは質素な表情の女性で、この独楽では天狗とともに生殖を象徴するものとして描かれているものと思われる。
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廣井道顕::んん。
廣井夫人:それはわんこ。
ジャネル・ランディス:へへへ。
廣井:これが説明するの大変なんだよな。
夫人:んー、下、下にも絵が描いてあるから。
廣井:これどう説明したらいいんだ。うん・・・どう説明したらいいかな・・・とにかくこれをはずすと―
夫人:うん、全部はずれるの。
廣井:頭とこれと独楽にはなるんですけどね。
夫人:頭。
廣井:で、こう、下にね、絵が描いているんですよ。天狗とおかめの絵が描いていて… あぁ・・・んと、要するに世の中の悩みをここに表しているのね。で、すね犬って、犬がすっかり困って。
夫人:そう。
廣井:悩んでいるっていう。
ジャネル・ランディス:んふふふ。
廣井:で日本の場合はこういうのは、あの縁起がいい、ものなんですね。あの・・・子孫繁栄とか。いろいろと。すごく縁起のいいものなんですけど。説明がちょっと、うん、ちょっと難しいな。へへへ。要するに世の中の煩悩を表している、うん、独楽なの。