
タイトル:
梅にうぐいす (ume ni uguisu)
bush warbler in the plum blossoms
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日本で春の風物詩として人気のある、うぐいすと梅の花を表現した独楽である。うぐいすと梅の花は和歌や日本画で共に登場し、晩冬や初春を告げる象徴と考えられている。うぐいすの初鳴きは人々が心待ちにするものである。うぐいすの初鳴きは『初音』とも呼ばれる。この独楽は特別な笛独楽で、うぐいすの初音をコミカルに真似するが、とても大きく、変な音を出す。この独楽がおかしな音を出すことで、それ以後のうぐいすの鳴き声が美しい音色になるのだと言われている。
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廣井道顕:でこれが―
廣井夫人:あぁ、それが笛だ。
廣井:これが―
夫人:鶯笛。
廣井:初、初音っていって、鶯が初めて鳴いたとき、みな日本人は喜んだのね。大体お正月近く…に鳴いてもらうと、すごく縁起がいいっていうことで。でこれ吹くとね、ベ、あの、ホーホケキョって言わないんだけど、ベエエエって鳴くんよね。へへへ。
夫人:うん。いい声でねえの。聞くと「えええ?!」っていうの。声、声が出るの。
廣井:これ、ここで吹くとこれがクルクル回って音が出るんですけど。
夫人:そう。うん。
廣井:で、初音だから鶯がこれから、いい声で鳴くからっつって、これ吹くと「ベエエエ」と音がするの。へへへ。
夫人:そうそうそうそう。聴くと変な声だからね、びっくりするの。
廣井:みんな大騒ぎして喜ぶの。ははは…
夫人:そこがいいところなの。
廣井:大笑いするのね。