
タイトル:
味噌すり小僧 (misosuri kozō)
miso-grinding young priest
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味噌すり小僧(もしくはお化け)がテーマの独楽である。廣井先生によると群馬県または栃木県発祥の話で、味噌汁に使う味噌をすっていた片目、片脚の小坊主がいたのだという。この小坊主の話が後々一つ目、一本足のお化けの素になった。この独楽は一つ目小僧で、下の部分はすり鉢になっている。独楽が回ると、すり鉢ですり潰すような動きをする。
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廣井道顕: あぁ、あぁ。これは、ね。
廣井夫人:味噌すり。
廣井:味噌すり坊…小僧って。昔からあのう、味噌すり坊主という、いたんだよね。あのう、味噌を…
夫人:するやつ。
廣井:あのう、すり鉢でこう、すって…で、それを味噌汁だの、料理に使ってたんですけど。その時の味噌すり坊…小僧か…
夫人:坊主の格好を使った。
廣井:これはねあのう… 一つ目小僧っていう、また別に品物あるんですけど。うん、最初架空のものかなと思ってたって、実在の人、こういう恰好した人がいて、それがモデルで、一つ目小僧ができたんだって。で、あとから判ったんですけど。群馬だか、栃木にね、お寺で働いてた人なんだって。であのう、看板が出てるのね。一つ目小僧の、一本足で。であの片足、何か事故か何かで失くして、んで、やっぱり目が片っぽ、何か事故か何かにやられたんだね、目、片っぽ目が潰れていて。でお寺で仕事している人が。それがモデルみたいなのね。でこれは味噌すり坊主っていう、今で言えばゴマをするのと同じ意味なのな。あっ、と言っても分らないね。(laughs)要するに、何と説明したらいいんだ…
夫人:ちょうど味噌すってるように回るんだ。これがね、中で。